こんにちは!さて、今日は「九条の会・はんなん」のよびかけ人の方からの「9条のへの思い」をご紹介致します!***************************
よびかけ人 Ⅲ ( 浜上和美氏 )
「障害者・高齢者がじゃま者にされ・差別される社会の復活を止めよう!」
障害児・者を持つ親や高齢者にとって、この頃の世の中の動きには、不安をもたざるを得ない状況にあります。
障害者自立支援法は、障害者の自立を支援するというもっともらしい名をつけていますが、障害者に対する財政援助の破綻を障害者自身や家族に負担させるものになっています。
障害者だけでなく、我々高齢者への負担増の攻撃は年々強まり、何年か前までは、65歳以上の老人は、医療費が無料だったのに、6月14日の国会での高齢者医療費制度の改悪で、70歳までは3割負担・70歳~74歳までは2割負担、75歳以上では1割の医療費負担が強いられることになってきました。その上年金の減額が続き、介護保険料は増額されて年金から天引きされています。また75歳以上の人は今度は保険料を年金から天引きされることになっています。
障害者や高齢者のじゃま者は早く死ねといわんばかりです。
それよりももっと不安になっているのは、憲法や教育基本法を変えようという動きです。“北朝鮮が攻めてくるのでは”とか“イラクへ自衛隊を派遣しているが鉄砲も使えない”とか。そのために憲法、特に九条を変えて『戦争ができる国』にしようとしています。教育の中で愛国心を強制することによって、「お国のために命を投げ出してもかまわない日本人を生み出す・・・・・これにつきる」(憲法改悪に熱心な議員の発言)こんな子どもを作り、戦争が自由にできる国にしようとしています。戦争できる国になれば、障害者や高齢者はじゃま者です。先の戦争中は役に立たない障害者は国賊といわれ、生きることもままならず、暗い人目のつかない所でひっそりと生き続けたものでした。
世界の障害者のほとんどは戦争によって犠牲になった人です。傷ついた兵士・戦火にあって障害者となった子供・女性・高齢者。枯葉剤で障害を持って生まれてきた子供たち。障害者のほとんどいは戦争による障害者です。
わたしたち障害者を持つ家族は、どんな戦争にも反対しなければ、障害者や障害を持つ家族を見捨てることになります。平和でこそ障害者は生きるためにがんばれるし、障害者も少なくなります。
私の子供(41歳)が障害児として生まれたころは、障害児の学校もほとんどありませんでした。障害児を持つ親が要求を持ち寄り、せめて学校教育を受けさせたいと養護学級(そのころは特殊学級)づくりに取り組みました。つづいて堺以南には一校もなかった養護学校作りにも取り組み、つぎつぎと養護学校を作らせました。それは黒田さんという知事の暖かい府政とあいまって実現していったのでした。
しかし今、それとは反対の動きが財政難というもっともらしい理由で、後退させられています。例えば、佐野養護学校の生徒の過密状態はほったらかしです。「貝塚こすもすの里」などの障害者施設の入所者の負担が障害者自立支援法の施行のおかげで増えました。
これで今度は戦争する国、戦争に役立つ国民が求められることになれば、障害者や高齢者はどうなるのでしょう。“じゃま者は早くなくなれ”といわれることは過去の歴史が証明しています。
平和でこそ障害者は生きられ、高齢者も人生を全うできます。それは日本国民が豊かで楽しく生活できることにつながるのです。
戦争できる国にするたくらみに反対して、憲法、特に九条・教育基本法を守るためにみんなで力を合わせることは、障害者・高齢者などの弱者を守ることです。
障害者や高齢者の中に九条の会への賛同者を、たくさん作りたいです。
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